OECD(経済教職開発機構)の実施した国際的な学習到達度調査(PISA)で、毎年上位にランキングされるフィンランド。でもフィンランド教育の本質はそれだけではありません。フィンランドの教育の特徴のひとつが「落ちこぼれ」をつくらないことであり、18歳までに社会生活ができる人間として自立させることが目標だといいます。子どもの発達に応じた教育が、保護者の経済状況に関わらず平等に保障されている社会システムとその背景にあるものを、実際の教育施設の訪問を通して学んでいきます。

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早稲田大学4年

フィンランドは世界一の教育を行っている世界一幸せな国である。」 多くの人がそういうが、はたしてそれは本当なのだろうか。また、それは一体どのような教育なのだろうか。こんな疑問から私は今回このツアーに参加することを決意した。ツアー参加者は大学も学年も別々。それでも「教育」関係に興味があるという共通点があり、すぐに打ち解けることができた。私にとっては普段出会うことのない人たちに出会うことができた貴重な機会となった。そんな仲間たちと共に、保育園から大学まで全ての教育機関を視察した。最も印象に残っているのは、訪問先の先生方全員が口にしていた“平等”という言葉。フィンランドの教育制度は、“平等”の基に成り立っているということだった。その“平等”を実現しているのは国民全員。国民は24.3%という異様なほどに高い税金を子どもへ投資している。故に、フィンランドでは誰もが無償で学校に行くことができる。共働き家庭がほとんどである中で、子どもは国の宝物、故に母親父親だけでなく、国全体で育てていくという意識を持った人々で溢れている環境がそこにはあった。フィンランドは決して裕福な国ではない。資源が乏しいからこそ、全員が危機感をもって教育改革を行い、国を守ってきた。日本が真似るべきところは、この教育制度そのものではなく、その背景にある国民一人一人の「在り方」ではないだろうか。少なくとも私はこの研修を通して、さまざまなことを学ぶ中でそう強く思った。もっと一人ひとりが自立して、支え合い、信頼し合うべきだろう。 こういった話を含め、視察や各大学で学んだことを踏まえて未来の日本の教育について仲間たちと夜に沢山語り合うことができ、研修全体が非常に充実した時間となった。これからの日本を創っていくのは私たちである。決してこの研修で学びを終わらせることなく、今後も学び続けていきたい。今回の研修はこれからのスタート地点にすぎない。そしてこの研修で出逢った仲間から学んだことをこれからに活かす。本当に感謝したい。

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